パリオリンピック期間中の交通規制について【開会式当日の移動は要注意】

パリ
パリオリンピックではセーヌ川で開会式開催

パリオリンピックの競技会場

イル・ド・フランスと呼ばれるパリ周辺地域では、パリに13カ所、セーヌ・サン・ドニ県、オー・ド・セーヌ県、イヴリーヌ県、セーヌ・エ・マルヌ県に12カ所、合計25カ所の競技会場があります。

パリ市内

  • アレーナ・ラ・シャペル(Arena La Chapelle)
  • アレーナ・ベルシー(Arena Bercy)
  • ローランギャロス、パルク・デ・プランス(Roland-Garros, Parc des Princes)
  • トロカデロ、エッフェル塔、シャン・ド・マルス、アンヴァリッド、グラン・パレ、アレクサンドル3世橋、コンコルド広場(Trocadéro, Tour Eiffel, Champ-de-Mars, Invalides, Grand-Palais, Pont Alexandre III, Concorde)
  • アレーナ・ポルト・ド・ヴェルサイユ(Arena Porte de Versailles)

その他代表地域

  • オー・ド・セーヌ県:ラ・デファンス、コロンブ(La Défense, Colombes)
  • セーヌ・サン・ドニ県:サン・ウオン・シュル・セーヌ、ル・ブルジェ(Saint-Ouen-sur-Seine, Le Bourget)
    など

マラソンやトライアスロン、ロードレースや開会式などでは別途各競技コースに警戒地域が設定されます。

オリンピック会場への入場制限

オリンピックの各種目の開催地域、選手村とプレス関係者の滞在地域などでは4つのセキュリティゾーンが設置されています。
グレーゾーン(競技会場):認定車両とチケットを持つ歩行者のみ
紺(黒)色の線枠内(SILT):認定車両とチケットを持つ歩行者のみ
赤色ゾーン:歩行者と自転車のみ通行可(車の乗り入れ禁止)
青ゾーン:歩行者、自転車と必要性が認められる車両が通行可(車は検問チェックあり)

SILTと呼ばれる最重要保護エリアを居住区とする人たちは事前登録が必須となり証明書掲示により通行が認められます。同エリア内在住の方で、競技期間中に友人を招待する場合にも同登録は必須になります。

この交通規制はその日の競技開始の2時間30分前から競技終了1時間後までと設定されていますが、パリ中心部では朝6時30から深夜0時までとする話もあることから注意が必要です。また、各規制の違反者には135ユーロの罰金が科せられる可能性があります。

開会式における制限区域

引用元:Ville de Paris “Périmètres de sécurité et circulation pendant les Jeux” Périmètres de sécurité et circulation pendant les – Ville de Paris (最終閲覧日:2024年3月21日)

その他競技会場のアクセス制限区域については上記URLよりご確認ください。

地下鉄の交通規制

パリメトロで会場へアクセスする場合、赤と青ゾーンの地下鉄は運行予定です。しかし、SILT地域にあたるチケットが必要となるエリア内にある地下鉄駅は閉鎖され、入場者の混雑緩和のため同エリアから最も近い2駅及び混雑による各種問題が予想される駅も閉鎖される予定です。

【SNCF】夏季バカンス期間のチケット発売開始

フランスの国鉄であるSNCFは2024年3月13日の朝6時から夏季バカンス期間にあたる7月6日から9月11日までのチケットの発売を開始しました。今年は夏季休暇期間にオリンピック期間も重なることから例年より多い合計1,400万枚のチケットの販売となります。

毎年夏季休暇期間のチケット発売日には安いチケットを求めて多くのアクセスが集中しますが、今年はチケット購入のためのアクセス数は例年の2倍、朝の発売から夕方までに150万枚のチケットの予約があり、これは昨年同日比で+50%となりました。

現在7月26日のSNCFチケットの購入ができない

2024年7月26日(金)のパリオリンピックの開会式は初めてスタジアムではなくセーヌ川でおこなわれるため、川のほとりに326,000人の観客が集まり、ボートで入場する各国代表団のパレードを見守る予定となっています。

この開会式の交通規制のため現在パリ主要3駅(Paris-Gare de Lyon, Paris-Bercy et Paris-Austerlitz)を同日発着のチケットが発売されていません。

今後問題がないと判断された場合4月中旬に発売予定とされています。

SNCF公式サイトはこちらから

Trainlineでは購入可能

SNCFで現在同日対象駅発着便の購入が制限されている中、別の鉄道会社であるTrainlineのサイトでは同日チケットが販売されており、満席でない電車チケットは購入可能です。ただ同日の交通規制で実際は運行されないという事態も予想されますので注意が必要です。

Trainline公式サイトはこちらから

航空便の規制

オリンピック開会式当日の規制は電車に限らず、空の便でも発着制限がかかる予定となっています。開会式の時間にあたる午後5時ころからスタートし、午後7時から深夜までのパリの半径150キロ以内を飛行する航空機はないとフランス民間航空総局が発表しています。

まとめ

オリンピック期間中は各種競技会場地域では交通規制が発生します。特に7月26日の開会式当日は電車・航空機もストップし、車もより広い範囲で規制が予想されています。

同期間中パリ市内は盛り上がりを見せこれまでにない人出が予想されます。それに伴うトラブルや想定外の事態などが考えられますので、パリにお越しの方はお気を付けください。

また、開会式や各競技のチケットをお持ちの方も会場近くまでの地下鉄など公共交通機関が利用できない恐れもありますので時間に十分にゆとりをもった計画をお勧めします。

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