【フランスの小学校へ転校】はじめての夏休み

パリ子育て

パリでは100年ぶりのオリンピックの開催で活気にあふれ、いろいろな言語が街中では飛び交っています。そんな中我が家では子供たちの夏休みが始まり、毎日学童に通う日々となっています。

フランスの学童:ソントル・ドゥ・ロワジール(Centre de Loisirs)

ソントル・ドゥ・ロワジールですが、アキュイユ・ドゥ・ロワジール(Accuil de Loisirs)とされることもあり、長期休暇のときだけでなく、学期期間中の水曜日の子供の預け先にも使われる名称です。

さて、フランスの公立小学校で3月から4か月少しの2年生を終え、初めての夏休みを迎えました。我が校区では、学童は2つの小学校が合同で運営し、1つが小学生、もう1つがより小さい子用の学童の受け入れとなっていて、うちの子供たちはいつもと違う隣の学校へ通います。

いろいろな人から語学習得にはソントル・ドゥ・ロワジールが一番と言われることが多く、であればと我が家では夏休み期間中フル日程での登録となりました。

日本同様、学童では全学年合同での活動となり、”初めての学校”、”始めて会う人たち”に、不安そうな子供達でしたが、お迎え時には「楽しかった」と帰ってくる子供たちに本当に感謝です。

こちらの学童ですが勉強時間はありません。朝からいろいろなアクティビティが用意されているようで、その中から午前1つ午後1つと自分のやりたいことを選択するようです。また外出もたくさんあり、ブーローニュの森の散歩や遊園地へも連れて行ってくれます。

親への事前連絡として外出を希望する際は事前に登録とありましたが、前日もしくは当日の朝何をするかを子供たちが自ら選択しており親が登録することはありませんでした。食事も有料ですが全日程用意してくれます。(丸1日外出時のお弁当も学校側で用意します。)

うちの子供たちの通う学童は外出には貸し切りバスを用意し毎回バスで移動しています。遊園地への外出は毎週あり、毎回1人2つまで乗り物チケットがもらえるようで子供たちは楽しんでいるようです。

ソントル・ドゥ・ロワジールの洗礼

フランスの学童ではCPとCE1、日本の1年生と2年生に当たる学年では毎日休憩時間が設けられるようで、敷物を敷いて横になっているようです。眠るというよりは30分くらい休憩するイメージのようですが、なんとそこでシラミをもらってきたようです。

フランスでは街中にランスティチュ・アンチ・プー(L’institut Anti-Poux)と呼ばれるシラミ専用のサロンがあるほどシラミがありふれているようで、学童参加数日で学童の洗礼を受けることになりました。

発見が早かったこともあり、市販の専用シャンプーで対応しましたが説明書き通り1週間ほどの対応で事なきを得た印象ですが、自宅近くにあるシラミ専用のサロンは夏休みに入って混雑してきている印象です。

フランスでは洗髪を2日・3日に1回は当たり前、1週間に1回という人も普通にいるようで、シラミにはこれからも気を付けていきたいと思います。

また、フランスではゾーン別に日付は多少ずれるものの10月・12月・2月・4月に2週間ずつ休みが入るシステムとなっており、その休み期間中にも学童が開設されます。それぞれの休みの1~2か月ほど前(地域による:もっと前の町もあり)に登録期間が設定されていて申し込みを行います。

ヌイイ市では夏休みの学童登録がとある水曜日の9時開始となっていたのですが、10時過ぎの段階で7月枠がすでにキャンセル待ちの状態でした。その後キャンセル枠が回ってきたものの、開始1時間で満席という状況に驚きました。

フランスは競争とはあまり縁がないお国柄かと思っていましたがそんなことはないと教えてもらった機会となりました。

コロニー・ドゥ・バカンス(colonie de vacances)

学童の他にも夏休み期間中にはコロニー・ドゥ・バカンスといわれる、日本でいうサマーキャンプがあります。日本の2泊3日などと違い2週間などの長期となる印象です。

学年が少しずつ上がってくると、それぞれの興味関心ごとに用意された活動へ参加する家庭も増えてくるようです。

5か月目のフランス語

子供たちがフランス語100%の環境で学習を始めて4か月少しが経ち、少しずつインプットは進んでいる印象です。しかしアウトプットが全くついてきていない状況で、そのため話しかけられても無言という状況もしばしばあり、傍から見ていてハラハラすることもあります。

子供たちは遊んでいる相手が話していることは意味は取れているとのことで、少し自ら話をさせる方に少し注力したいと思います。また、フランスでは通常夏休みの宿題はありませんが、語学が足りていない2人にはどっさりとフランス語のプリントが出ているのでこちらもできるだけこなしていきたいです。

最後に

学童は毎日遊びなので、友達とかかわりがより多くなります。友達ができれば語学力をつけるいい機会となるのですが、友人ができるまではアクティビティは楽しいけど孤独を感じることもあったようです。

ちなみに、学校期間中は昼休みが一番孤独を感じる時間のようで、遊び相手がいないとただ教室に戻ることも許されないようでただ校庭を歩いて過ごしているとのことでした。

子供も初めてのフランス生活、親も初めてのフランスでの子育てということでいろいろな未知と日々遭遇しながらも、多くの方との情報共有のおかげで何とか日々を乗り越えている印象です。

そんな中、できるだけのサポートをしていきたいと思う親心で子供と言い争うこともありますが、不満を漏らさず学校に通っている子供たちの強さに感謝しながらの毎日を過ごしています。

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