パリの町を自転車で快走!パリ市営のシェア自転車システムVelibのご紹介。【登録から実走まで】

パリ

パリのシェア自転車Velibとは

Velib(ヴェリブ)とは、パリ市内の交通渋滞の緩和やCO2削減を目標とし2007年にパリ市が導入した市営のシェア自転車システムです。

現在パリ及びその周辺に1,700以上のステーションがあり、23,000台以上の自転車が配備されています。

スポットで利用する場合には1回利用券から3日間券まで、長期契約の場合には年間0ユーロから9.3ユーロまで各種契約があります。

自転車の種類は緑色が通常の自転車(下記「緑」)青色が電動アシスト自転車(下記「青」)となります。どちらの自転車を選ぶかで料金が変わってきますので、ご利用の際にはご確認ください。

Velib短期利用について

Velibを短期利用する場合には事前にオンラインでの事前購入か現地のVelibステーションのタッチパネルにてチケットを購入することができます。

短期の利用券は下記4つ:

①1日券(Ticket-V):利用料金は3ユーロ / 利用時間は緑・青ともに45分以内となります。自転車の利用が45分を超過すると清算済みの3ユーロとは別に追加で30分ごとに1ユーロ(緑)/2ユーロ(青)が加算されます。

②24時間チケット・クラッシック(24-Hours Pass Classic):利用料金は5ユーロ / チケット購入から24時間利用できます。

緑では1回の利用30分以内が無料(初回精算の5ユーロに含まれる)で、30分を超過すると30分ごとに1ユーロが加算精算されます。

青では45分以内の利用で初回5ユーロに加え毎回2ユーロが加算されます。その後超過30分ごとに2ユーロがプラスとなります。

24時間以内であれば同条件で何度でも利用可能です。

③24時間チケット・エレクトリック(24-Hours Pass Electric):利用料金は10ユーロ / 24時間有効です。

緑は1時間以内の利用が無料(初期清算の10ユーロに含まれる)で、その後超過30分ごとに1ユーロ加算です。

青では5回までの利用が無料枠として初回10ユーロに含まれていて、6回目以降の利用の場合は60分以内で2ユーロ、それを超過の場合30分ごとに2ユーロずつ加算となります。

24時間以内で合計利用回数に制限はありません。

④3日間チケット(3‐Day Pass):利用料金は20ユーロ / 3日間有効です。

緑は1回の利用が60分以内は何回でも無料、60分以上利用すると超過30分ごとに1ユーロ加算です。

青は5回までの利用が20ユーロに含まれ無料、6回目以降60分以内は2ユーロ、超過利用で30分ごとに2ユーロ加算となります。

【デポジット】チケット購入の際にVelib1台で300ユーロ、2‐5台で600ユーロがデポジットとなる旨の同意が必要となります。基本的にこのデポジットは自転車が返却されなかった場合徴収されるので、通常の利用をしている限り支払う必要はありません。

チケットの支払いはクレジットカードのみとなっており、現金での支払いはできません。自転車利用時の超過料金に関しても、決済時に利用したクレジットカードから自動引き落としとなります。

Velib年間契約について

Velibを年間契約する場合にはオンラインでの手続きが必要となります。

①V-Libre:年間契約料なし、月間利用が3回以内の人におすすめ

月間3回以内の利用回数であればこちらの契約が推奨されています。年間契約料なしで毎回利用時に緑1ユーロ、青3ユーロが清算されます。各回の利用時間が30分を超過すると緑1ユーロ、青2ユーロが超過料金となります。

②V-Plus:月々3.10ユーロの年契約です。利用の有無にかかわらず12か月間毎月3.10ユーロが登録時のクレジットカードより引き落とされます。

この契約をしておくと、緑は30分以内であれば何度でも無料、青は45分まで2ユーロで利用できます。超過料金は下記の通り30分ごとに緑1ユーロ、青2ユーロです。

③V-Max:月々9.30ユーロの年契約です。利用の有無にかかわらず12か月間毎月9.30ユーロが登録時のクレジットカードより引き落とされます。

この契約では緑60分間無料、青は1日に2回まで45分間無料で利用できます。時間を超過すると30分ごとに緑1ユーロ、青2ユーロが清算されます。

年契約も最初にデポジット300ユーロへの承認が必要となります。

登録には住所など必要情報を記入しますが、その際にNavigo(パリ交通系ICカード)での利用可Velibカードの作成かを選択します。私は各種混乱を避けるためNavigoとは別にVelibカードの作成を選択しました。

手続き後3日でカードの発送連絡があり、6日後に自宅ポストへカードが到着しました。

Velibの利用方法

短期利用・長期利用及びネット決済・現地決済にかかわらずIDやパスワードが発行された後の操作はすべて自転車のヘッド部分で操作を行います。

短期利用の場合は、右の☑ボタンを押した後、チケット発行時に決めた暗証番号を入力すると画面が切り替わり、次の画面で発行されたコードを入力するとロックが外れ自転車の利用ができます。

長期利用の場合はVelib(もしくはNavigo)カードを有効化してください。☑ボタン→ID番号→パスコートを入力後カードを画面上部に置いてカードを有効化します。

有効化するためのIDカードやパスコードは利用登録時に発行されるのでそれを控えておいてください。(メールにも届きます)

カードの到着を待っている間は登録時に借り発行される番号が申請から1か月間有効なのでそれを入力すれば利用可能です。コードでの利用は1か月間のみなので1か月以内にカードを有効化してください。

一度カードを有効化してしまえば次からは☑→カードをかざすだけで利用できます。

注意点

30分の利用時間意外とすぐに経過してしまいます。無料で利用するためには表示される利用時間を気にしつつ利用してください。遠くまで行く際は途中で自転車を乗り換えながらいくと30分以上の利用にはならないため無料で利用可能です。

また、パリでは自転車は日本のように歩道を通行できません。必ず自転車専用レーンか車道を通るようにしましょう。

自転車を利用する際にはその自転車の状態(パンクしていないか)などを確認してご利用ください。

そのほか目的地周辺にVelibステーションがあるのか、そこに自転車を返却できる空きスペースがあるのかを事前に確認しておくといいでしょう。Velibのアプリなどで確認できます。

Velibに乗ってみる

初めてのパリでの自転車ということで、初めは周りに迷惑をかけないか心配していましたが、実際に乗ってみるとなんと快適なこと!大通りでは自転車専用レーンが整備されていて快適に走行できます。

実際に乗ってみて、エッフェル塔周辺のステーションは返却スペースがなかり限られる印象を受けました。逆に中心から少し離れたところでは自転車が一台もとまっていないこともあり、事前確認をしたほうがいいでしょう。

まとめにかえて

パリでは年々地下鉄の料金が上がっていて、オリンピック期間中はなんと通常料金の2倍ほどに値上がりします。長距離移動は地下鉄ですが、短距離移動をスムーズにするためVelib利用に挑戦してみましたが、とても快適で登録して正解でした。

パリは坂道もあまりないため普通の自転車でも問題なく走行可能で、パリを自転車で走っているとまるで自分が憧れのパリジャンになったような気分(完全に気分だけですが)になれます。

円安で海外での出費が大きくなりがちですが、日々のエクササイズも兼ねてVelib利用を継続していきたいと思います。

皆様もぜひ機会がございましたら、自転車でパリの風を感じてみてはいかがでしょうか。

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