フランス公立校への入学手続き
パリの小学校選びでは日本人学校、現地校、インターナショナルスクールとたくさんの選択肢があります。その中でも公立校の手続きが一番面倒だとのうわさを耳にしました。
我が家では各種諸条件を検討した結果、子供たちはフランス語が全く話せないにも関わらずパリの公立校へ入学させることにしましたので、その流れをご紹介します。
個人的には対面での手続きの方が不明点を質問できるなど何かと利点が多いと思うのですが、現在は100%オンラインでの手続きとなっています。
オンラインでの学校登録
今回はパリの西部に位置するヌイイ・スュル・セーヌ市(Neuilly-Sur-Seine:通称ヌイイ)の学校登録手順をご紹介します。まず公立校へ通う場合小学校校区の割り当てのために住所の確定が必要となります。フランスも公立校は学区が決まっており基本的に学区をまたいでの学校登録はできません。
住所が決定したらオンライン登録をします。初回登録時に3か月以内に発行された住宅契約書(Bail de location)か家賃の支払い証明書(Quittance de loyer)のPDFデータは必須で、その他必要書類も初回登録時に入力できるとよりスムーズに申請が進みます。
必要書類
- 住宅契約書(Bail de location)か家賃の支払い証明書(Quittance de loyer)
- 家族の戸籍謄本(Livret de famille)
- 子供の学校保険番号(Assurance Scolaire: 住宅保険と同時に申し込み)
- 子供の予防接種歴証明(Vaccination à jour du carnet de santé de l’enfant)
- 日本の小学校登録証明書及び成績証明書(le certificat de radiation ou de scolarité de l’année scolaire antérieure)
- 親の所得証明書(Avis d’imposition)
すべての書類で翻訳が必要となり、我が家は事前に準備できるものは日本で仏語翻訳を済ませてきました。日本の小学校の証明書は英語で提出しました。
翻訳は在仏日本大使館でも対応していただける書類もあります。
大使館サイトはこちらから。
その他
海外で日本人学校や補習校へ通う場合は海外の転校先で使用している教科書を持参する必要があります。国内通学中の学校から教科書リストを出してもらい、海外子女教育振興財団へに申請し受け取ります。
海外子女教育振興財団公式サイトはこちらから
ヌイイ市登録の流れ
![](https://twins-papa.blog/wp-content/uploads/2024/03/Neuillyfamille-2-1024x528.jpg)
上記サイトへはこちらから
必要事項の入力から1週間後、アカウントの開設確認と書類修正依頼の連絡が来ました。指摘書類の再提出後、学校決定通知および通学予定校の校長先生へ直接連絡し、通学の意思確定をするよう連絡がありました。その後は校長先生へメール連絡→面談→登校開始の流れとなります。
![](https://twins-papa.blog/wp-content/uploads/2024/03/de389e0b4597929cc2ea55dbf62af507-1-1024x499.jpg)
フランスでは学期途中での転校生の受け入れは在籍人数などの理由から不可とされることもあり、無事に市への登録が完了しても校長先生の判断で受け入れ校が決まらず通学することができないない場合もあるようです。
Neuilly市の入学手続きのための連絡先
部署:Direction des Affaires scolaires
電話 : 01.40.88.87.19
email : enfance@ville-neuillysurseine.fr
営業時間:月曜日から金曜日 9時から17時30(火曜日は午後1時30から17時30)
給食登録について
すでに学期途中ということで、オンラインでの登録はできずメールで連絡すると給食を希望する曜日の確認があり事前登録済みの給与証明にて給食1食当たりの値段が決定されますが、こちらもオンラインアカウントの開設と各種申請が必要となります。
![](https://twins-papa.blog/wp-content/uploads/2024/03/fc0458e7dfd081d48e2d5c535d32b529-1024x508.jpg)
上記サイトへはこちらから
ヌイイ市の給食配給会社Sogeresの連絡先
電話:+33 (0)1 30 85 77 77 / +33 (0)1 30 85 77 00
こちらの会社には電話でアカウント開設まで手順を説明してもらいました。アカウント内で給食費の口座引き落としの登録から数日後、書類が届くのでそれにサインをして返信、これでようやく学校登録における各種登録がすべて完了となります。
献立の一例
![](https://twins-papa.blog/wp-content/uploads/2024/03/thumbnail_IMG_9937-576x1024.jpg)
こちら献立の一例です。学校入り口前に張り出されています。
まとめ
海外転校での学校登録には日本での書類取得から翻訳までの事前準備が必要だと改めて感じました。フランスでの学校登録は、アパート探しからスタートし銀行口座開設から各種登録とどんなに早くても数週間はかかってしまう手続きだと思います。
子供が学校に行っていない期間があると親として焦る気持ちも出てきますが、時間はかかるものだとあらかじめわかっていることで到着直後のストレス軽減に少しでも役立てればと思います。