初めてのオリンピック観戦記 Paris 2024

パリ

パリに引っ越してきてちょうど半年が経ち、楽しみにしていたパリオリンピックの我が家の観戦記をまとめてみます。

チケット購入

2024年7月26日に開幕したアスリートたちの大熱戦の前に、オリンピックチケット購入の熱戦はその1年4か月以上前にスタートしました。

パリオリンピックも東京オリンピック時同様、当初は抽選でのチケット販売となっていて、第一弾は2022年12月1日から、そして第二弾はオリンピック開始の500日前である2023年3月15日に登録開始、その後何度かの抽選会が行われたのち、年末からは残った通常のチケット販売開始となりました。

我が家の渡仏が決まり、初めてパリ五輪のチケット購入を意識したのが2023年の10月、すでに抽選販売は終了していましたが、通常チケットが販売中でした。

しかし、パリ市内でのチケットなどの販売はほぼなくあっても高額な席ばかりの状況で、今後もチケット販売の話もなかったため日本のチケット争奪戦で敗れていた経験からリヨンのサッカーのチケットを購入しました。

しかし、その後オリンピックが近づいてくるにつれ、新たなチケットが次々にかなりの数発売され、最終的にサッカーに加え、水泳・バレー・レスリングのチケットを購入しました。

チケットは開始直前まで販売されていましたが、人気チケットはすぐになくなり、その他チケットも五輪開幕直前からは一気に購入が進んでいきました。

観戦記①水泳

観戦前日に登録していた携帯のショートメールへ、会場の入場開始は競技開始の1時間前、当日は2時間半前には会場へ到着しましょうというメッセージが届きました。水泳は我が家から歩いて徒歩20分ほどのところに会場があり、もろもろ支度を整え競技開始1時間40分前に到着しました。

手荷物検査前にはそこそこの列はありましたが、開門から10分ほどですんなりと入場することができました。手荷物検査は厳しい感じはなく、次々に入場者をさばくことに重きを置いている印象です。

1時間40分前到着でも入場は早めだったようで、わりとまだ観客はまばらで会場内を自由に歩き回って写真撮影をすることができました。選手たちがアップしているところも見学したり、テレビ放送にはのらない試合開始前の演出なども堪能できました。

観戦記②女子バレー【日本×ケニア】

どこの会場も競技開始の1時間半前の開場のようで、こちらはすでに開場後に到着しましたが、列もなくすんなり会場に入場できました。バレー会場では無料でフェイスペインティングなどのサービスがありました。

試合は日本が見事3‐0ストレート勝ちし、人生初のバレーボール観戦でしたが迫力のあるスパイクの音など生の試合観戦の迫力を感じました。水泳のときもそうでしたが、競技会場にはプレー中音楽が流れていて、応援の声援よりも音楽が響き渡っている印象でした。

こちらには日本の応援団ユニフォームを着ている団体さんが結構いらっしゃいましたが、他国のグループから一緒に記念撮影を依頼される光景も見られ、目立った衣装やまとまりのある応援団はこういう交流もあるのかと思いました。

観戦記③レスリング

ぜひオリンピックで日本の金メダルを見てみたいと、日本の強い競技の観戦をとレスリングのチケットを購入しました。柔道を狙っていたのですが、なかなかの値段に思い切りがつかず、比較的割安だったレスリングのメダルチケットの観戦となりました。

競技開始前の演出で盛り上がったのち、敗者復活戦‐3位決定戦‐決勝の流れで男女計3階級の試合が行われました。この日は3階級中2階級に日本の選手が出場し、見事両名とも決勝にコマを進めていて、日本の国旗掲揚への期待に胸を高鳴らせ会場へ向かいました。

こちらも人生初となるレスリング観戦でしたが、子供たちとともに次々に繰り出される技と歓声を聞きながら全く退屈することなくお目当ての決勝戦となりました。

男子フリーススタイル清岡幸大郎選手、決勝で見事イランの選手を下し金メダルを獲得しました。もう会場は割れんばかりの大声援でみんな興奮状態でした。

ちなみに、私たちの席の前がなんとイラン人グループで大きな国旗を広げ立ち上がって応援する状況でイラン選手が出場する試合などは子供たちはなかなか見づらい状況もありましたが、まあ大人の対応をしていました。しかし日本人選手の試合となれば話は別です。

座るよう声をかけ、周りの人のことを考えるよう伝えました。試合中は双方応援合戦でしたが試合後は握手を求められ”試合後はみんな友達”を実践しました。

そして、本日最後の試合となる女子76キロ級の決勝には鏡優翔選手が登場しました。こちらもアメリカの選手に見事勝利を収め、表彰台の真ん中に立つ日本人選手を見ることができ素晴らしい一日となりました。

最後の試合から表彰式までは若干の空き時間があるのですが、その間に大体の観客たちは会場を後にします。表彰式まで見届ける観客は少なく、残った人たちはスタンドの下の方まで下りて行って表彰式を見ることができました。

表彰式を見届けていると何やら人だかりがあり覗いてみると前日に金メダルを獲得した日下尚選手と元木咲良選手が写真撮影に応じているところでした。私たちも早速お祝いの言葉をかけさせていただき写真撮影をさせていただきました。

さらに、元木咲良選手にはなんと金メダルにも触らせていただき、その重みをずっしりと感じることができました。

その他観戦記①自転車

オリンピック期間中自転車で移動しているとバリケードが張られ、偶然サイクリング競技を観戦しました。パリの街中をものすごいスピードで走り抜けていく選手たちに声援を送りました。

こちら競技の関係でパリの街は真っ二つに分断されていて、競技中の3時間ほどは道を渡ることができなかったため急遽地下鉄で帰宅しました。オリンピック期間中パリの地下鉄料金は通常の2.15ユーロから4ユーロに値上がりしており、当時レートで片道約700円とものすごい値段です。

その他観戦記②聖火

Paris2024では聖火は火ではなく、霧を噴射させそこにオレンジ色の光を当てることで火が燃えているように見せる演出となっており、地球環境にやさしい五輪をアピールしていました。

開会式では空高く舞い上がっていた気球も平日昼間は下に降りていて見物客によく見えるようになっていました。間近までいけるチケットは開会式直後から登録開始になったようですが、すぐにアクセス超過から満席になってしまい、遠くから眺めるだけになりました。

こんな登録があることも知らなかった私たち、この登録にいち早く動いた方々の情報収集力に脱帽です。

その他観戦記③Japan House

パリ日本文化会館ではオリンピック期間中Japan Houseとして日本人の試合観戦のためのパブリックビューイングが設置されました。地下会場では走り幅跳びの世界記録の紹介やバレー選手や走り高跳びの選手のジャンプ最高到達点の展示があり、アスリートたちのすごさを改めて感じました。

私たちは柔道団体決勝の日本×フランスをこちらパブリックビューイングで観戦しましたが、日本がフランスに惜しくも敗れる結果となりました。ここはJapan Houseなのにフランスチームが勝って歓声をあげているフランス人たちにモヤっとしながらも日本チームの健闘に拍手です。

まとめ

私たちは今回人生で初めてオリンピックを観戦しました。オリンピックチケットの販売は東京五輪の抽選会に敗れたのと今大会が初めてでしたが、東京五輪の時のような数十万円分のチケット抽選にすべて落選するというような状況ではなく、普通にチケットが購入できる状況でした。

リセールチケットもかなり出回っていたのでそちらも大いに利用できました。

ちなみに、最初に購入したリヨンでのサッカーチケットは最終的に破棄しました。というのもやはり大会期間中は駅などかなりの人出が見込まれ移動が予定通りいかないと判断したためです。

オリンピックのような世界のトップアスリートが集う大会ではどの競技を観戦してもすごい試合が見れるのですが、やはり日本のメダリストを見ることができる競技はより楽しめた印象です。

早めの会場入りも記念撮影がし放題なのでお勧めです。

さらに、レスリングでのメダル授与式ではより近くで選手たちを見ることができ、別の日程の日本人メダリストたちに会うことができたりといううれしいハプニングも起こりやすい競技という印象をうけたので観戦をぜひおすすめしたい競技です。

オリンピックに日程を合わせて現地まで移動するのは容易なことではありませんが、今後もしそのような機会があればまたぜひ観戦をしてみたいと思える思い出になりました。

選手の皆様、たくさんの感動をありがとうございました。これからも日本チームを応援していきたいと思います!

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