知られざる秘境・西アフリカのギニアはこんなところ

ギニア

ギニアってどんなところ?

ギニア共和国、通称ギニアは西アフリカにある国でセネガルやコートジボワールの間に位置しています。首都はコナクリで、国土は日本の3分の2ほど、人口は1,400万人弱と日本の約12%ほどです。

有名なものはアフリカンダンスやジャンベなどがありますが日本で知られているものは多くありません。強いて言えば、10年ほど前にエボラ出血熱が発生した国にとして皆さんの記憶のすみに残っている程度でしょうか。

経済レベルは世界212か国中189位で現在の平均給与は約7,000USD(約108万円)となっています。

私がこの国に滞在していたのは今から約10年ほど前の2013年2014年ですので、今とは少し様子が違っているかもしれませんが、その当時の様子を紹介したいと思います。

季節は雨季と乾季の2つで、雨季の8月頃は雨や雷もすごく、道は排水設備など当然ありませんのでいたるところで冠水してしまいます。

慢性的に電気供給量が少なく停電はほぼ毎日、朝8時から午後5時まで計画停電ということも日常茶飯事です。なので外国人が生活するアパートなどには発電機が備えられており、それを回すことで建物全体の停電時の電気供給を補っています。

現在は不明ですが、道路の信号は国に1つだけ設置されており、その設置理由は国外へ出た時にその役割を理解しておくためらしいのですが、こちらも常時停電していて機能していません。車線もあってないようなものなので、我先にと車を進め譲り合うという気持ちもないため街中の交通渋滞はすごいです。

ビーチもコナクリ市内にありますが汚水が流れ込んでおりきれいではありません。知人が足を入れてみましたが足が何かに刺されたのか赤くなっていましたので入浴はお勧めしません。コナクリから船で少し行ったところにある島では入浴が可能です。

空港からコナクリの街へ

さて、ギニアに到着し空港から出るとタクシーの運転手やらお迎えの人やら溢れ、特に外国人は熱烈な勧誘を受けます。街中に移動するまでは国際援助などで整備された道路が続きますが、街中はごちゃごちゃとした印象で、茶色の赤土の地面です。

街中はポイ捨てされたごみがたくさんあり、とてもきれいとは言えない環境です。いったい何が流れ出たのかわからない鮮やかな水色の水たまりがあったり、道をニワトリや豚が歩いていたりします。

令和5年度の在留邦人数は37人と登録があるようで、当時私がいた頃も同じような人数だったかと記憶しており、日本人は多くはありません。

街の中心ニジェール市場

街の中心にはニジェール市場と呼ばれる市場があり生鮮食品から雑貨までいろいろなものが売っていますが、衛生面の懸念からここで食べ物を買うことは最後までありませんでした。

街のあちこちでは頭にものを乗せて売り歩く人がたくさんいて、いろいろな掛け声が飛び交います。ちなみにピーナッツは”カーシー・カーシー”だと私は理解しています。

民族的にはスースー族、フラニ族(プル族)、マレンケ族が3大民族となっています。見た目ではどの民族か判断するのは難しく、言語もそれぞれの言語で通じるようで民族ごとの派閥などは私は聞いたことがありません。

ギニアの公用語は元宗主国であるフランス語となっており、あまり教育を受けていない人などは話せない人もいます。なまりがあるので聞き取りづらさはありますが、おおむね会話可能だったと記憶しています。

買い物・食事について

買い物は、外国人用スーパーがいろいろあり、高額ではありますが安心して買い物をすることができます。また、中国の人たちはかなり多くいることから中国食材のお店も相当数ありアジア系食材はそちらで調達が可能です。

そのほかにも家の近くにも現地のおばちゃんたちが野菜を売っているので野菜はそちらで購入可能です。初めは道端で買う野菜や卵に抵抗はありましたが、食材としては問題なく最後までおなかを壊すこともありませんでした。

おすすめは季節になるといたるところで売っているマンゴーです。日本では考えられない値段で本当においしいマンゴーが食べられます。

食事は食材屋さん同様中国料理のお店がたくさんあり本当にお世話になりました。火鍋なんかも食べられちゃいます。レベルはかなり高く、今でもギニアのマンゴーと中華は食べに行きたいと思うほどです。

また、そこそこ値段はしますが海外の人たちが利用するフランス料理店やピザ屋さんなどいろいろなレストランもありますし、フランス系のパン屋やケーキ屋さんもあります。

そのほか現地料理のレストランもあり、そこでは魚・肉に各種ソースをかけたものにアロコ(バナナのフライ)や主食である粟などが添えられたものが食べられます。

まとめ

おそらくギニアはほとんどの日本人が一生行く機会のない国です。私もはじめギニアに行くことになった時は妻と「どこ?」となりました。情報を探しても何も出てこず本当に未知の国でした。だからこそそんな国で生活をした数少ない日本人として情報を共有したいとブログの執筆を思い立ちまちました。

住んでみての感想ですが、観光へ行く国ではありません。ただ、アフリカンダンスやジャンベを習うために毎年いくつかのグループの方が訪れていることも確かです。知られざる西アフリカの秘境を少しでも感じてもらえると嬉しいです。

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